日本の共働き世代がぶつかる「小1の壁」とは

 

子どもの成長とともに、パートから正社員へ変更するなど、働き方を見直したいご家庭は少なくないでしょう。
ところが、保育園や幼稚園のときよりも、子どもが小学校に上がると仕事と子育ての両立が難しくなるのが、日本の社会。

「小1の壁」という言葉をご存じでしょうか?
来月から各地で学童保育の申し込みが始まります。それを前に、どこのおうちでも起こりうるこの問題についてご案内しましょう。

 

小1の壁とは

子どもが小学校に上がると同時に、保育園・幼稚園だったころに比べて、仕事と子育ての両立が難しくなることを「小1の壁」といいます。

働くママたちの強い味方といえば、子どもが幼いころは保育園ですが、小学校以降に利用できるのは「学童保育」。ところが、この学童保育は保育園の延長保育に比べて終了時間が早いのが一般的です。
さらに、登校時間が出勤より早かったり、夏休みなどの長期休暇があるなど、保育園・幼稚園のときにはなかった不便さがいくつもあります。

こうした理由から、子どもが小学校1年生になったと同時に、フルタイムから時短勤務にするなど、働き方を変えざるを得ないママたちがたくさんいるのです。

 

小1の壁への対策

働き方を見直す

時短勤務をはじめ、フレックスや在宅勤務など、今とは違う働き方に変更できるかどうか、職場で確認してみましょう。
難しい場合は転職も視野に入れて、自分にもお子さんにも負担にならなない方法を探してください。

習い事をさせる

保育園より早い閉所時間までに、子どものお迎えに行くのが難しい日も少なくないはず。
そこで、上手く利用したいのが習い事。
遅い時間までかかるような習い事をお子さんの預け先として使えば、教育にもなって一石二鳥。
ただし、ほとんどの習い事では送迎がないので、1人で通わせられるものに限定されます。

民間の学童保育

近ごろは、学童保育も希望者が多いため、入所待ちになる学校がほとんど。また、入れたとしても、お迎えが間に合わないというご家庭も少なくありません。
そんなとき、頼りになるのが民間の学童施設。
公立ではないので料金はやや高めにはなりますが、ほとんどの施設が長めに開所しているので、余裕をもってお迎えに行けるかもしれません。

 

まとめ

多くの小学校では、11月から学童保育の申し込み受付がスタートします。
これを機に働き方を変えたり、上記のような方法で対応したり、いずれにしてもいちばん良い方法をじっくり考えましょう。

特に低学年のころはまだ心配も多いと思うので、シッターに子どもの面倒を見てもらったり、最近では習い事のお迎え専門のシッターもあるようなので、こうしたサービスを依頼するのも手です。