子育てに慣れないうちは特に、多くのパパやママが、わが子のしつけに対してはナーバスになりがち。
しかし、大切なことなのに意外と見逃されがちなのが、正しい「褒め方」について。
気を付けるべきは褒めることそのものより、褒め方にあると思います。
そこで今回は、小さいお子さんを育てるパパやママはもちろん、ベビーシッターや保育士さんといった不特定の子どもと関わる皆さんに向けて、子どもの将来の可能性を伸ばす「褒め方」についてお伝えしましょう。
「褒めて育てる」は大切です
子どもたちは、大人に褒められるのが大好きです。褒められてヤル気を出したり、素直に大人の言うことを聞き入れたり、効果は絶大。
「ありがとう」とか「おかげで助かったよ」など、日ごろからちょっとしたことでも言葉にして伝えてあげましょう。お互いの信頼関係もぐっと深まるはず。
ただし同時に、「褒め殺し」にはならないように注意しなければなりません。
以下に挙げるような褒め方で、子どもたちの健全な成長を促してあげてください。
子どもを伸ばす「褒め方」とは?
褒め方の具体的なポイントをお伝えします。
具体的に
「えらいね」「すごいね」だけでも悪くはないのですが、具体的にどういうところが良いのか、本人に伝えてあげましょう。
といっても、「〇〇ちゃんよりこれが上手ですごい!」など誰かと比べる言い方は、他人を見下すようになりかねないのでNGです。
逆に、「えらい!毎日練習がんばったからできるようになったんだね!」など、できなかった過去と比べるのはOK。
がんばった過程も褒める
子どもは日々成長しています。できなかったことができるようになったら、たくさん褒めてあげてください。
その際、結果だけでなく過程を褒めることも大切です。努力や頑張りを認められた子は努力の大切さを実感し、次も頑張ろうと思います。
努力を聞き出す
褒める前に「これをやってみてどう思った?」と、先に子どもの話を聞いてあげるのも良いでしょう。
子どもが頑張っているのを知っていても、毎回そのすべてに気づいてあげることはできません。その子の努力や感想を聞いてあげて、褒められたいと思っている部分をピンポイントで褒めてあげると何倍も喜びます。
一方で、本人が「大したことなかった」という感想のときは、過剰に褒めるのは控えましょう。「褒めてもらえるならこの程度でいいや」ととらえてしまい、成長の機会を奪うことにつながりかねません。
感謝を伝える
褒め言葉は「えらいね」とか「お利口さんだね~」だけではありません。「助かったよ」とか「ありがとう」という感謝の言葉を聞いたときも、子どもは褒められたと感じています。
子どもの言動に対する感謝の気持ちを、大人からストレートに伝えてあげることはとても大切です。
「役に立った」「感謝された」と思える経験が多いほど自己肯定感が高まり、自発的に行動できる子に育ちます。