2歳前後の子を育てる多くのパパ・ママにとって、大きな悩みとなるのが「イヤイヤ期」。
同様に、この頃の子を預かるベビーシッターにとっても、どうすればいいのか困る場面が少なくありません。
今回は、イヤイヤ期の原因やおススメの対処法をご紹介。
大人も子どももストレスをためずに、上手にイヤイヤ期を乗り越えましょう。
イヤイヤ期はいつからいつまで?
イヤイヤ期とは、自我のめばえから、子どもが何に対しても「イヤ!」と言って泣いたり嫌がったりする時期のこと。正式には「第一次反抗期」といいます。
1歳半頃からはじまり、2歳ころにピークをむかえ、3~4歳ころからは落ち着いてくるのが一般的。
イヤイヤ期真っただ中の子は大きな壁と感じる親が多く、「魔の2歳児」なんて呼び方もあるほど。
とはいえ個人差や親の感じ方の違いなどもあり、イヤイヤ期がない子や5~6歳になってもイヤイヤ期の名残が感じられるケースもあるようです。
イヤイヤの原因
イヤイヤ期の子が「イヤ!」と言っているときの背景はいくつか考えられますが、よくあるのが「自分でやりたい!」という気持ちがめばえたこと。加えて、それなのにできないことが多いので、不満やストレスを感じていることが原因かもしれません。
また、まだまだ幼く甘えたい欲求から、親や大人の気を引こうとしてわざと困らせるような言動を取るパターンも少なくありません。
さらに、自分の感情を言葉で表現できないため、すべて反射的に「イヤ!」という言葉を繰り返しているということも考えられます。
いずれにせよ単なる反抗とは違い、健全な心を養う成長過程です。
イヤイヤ期への対処法
ここからは、イヤイヤ期の子へのおススメの対処法をご案内します。
自分でやらせる
イヤイヤ期の子は、できないことでも自分でやりたがります。ならば、いっそのこと子どもにやらせてあげましょう。
求めていないのに大人が助けると、子どもは消化不良を起こしてイライラがふくらみます。危ないことや周りに迷惑がかかること以外は、ぜひ挑戦させてあげてください。
そして、困っているときは「~してみたら?」と声を掛けたり、途中までやって最後の仕上げをやらせたりすることで、子どもは達成感や満足感を得られます。
わかりやすいルールを決める
遊びの時間やおやつの量など、制限を伝えるときは子どもにわかりやすく伝えるのがおススメ。
たとえば、壁掛け時計を指して「あの長い針がてっぺんに来たら帰ろうね」とか、人差し指を立てて「このお菓子はあと1コだよ」など、目で見てわかるようにルールを決めると、子どもにも理解しやすくなります。
気持ちを切り替えさせる
イヤイヤ期の子に、無理やりいうことを聞かせようとしても逆効果。子どもの主張を受け止めつつ、ワンクッションはさむと良いでしょう。
たとえば、お絵かきに夢中になっている子に対していきなり止めさせるのではなく、「それ描けたらお片付けしてごはんにしようね」と声を掛けます。
予告があったうえ一区切りするまで待ってもらえるため、素直に言うことを聞いてもらいやすいでしょう。