日本人のベビーシッター普及率を下げる5つの偏見と勘違い

 

ご存じのとおり、日本ではベビーシッター利用がまだまだ定着していません。

昔より増えたとはいえ、利用率は5%ほど。一方でアメリカでは6割近いパパ・ママが月に1回以上ベビーシッターを使っています。しかも、利用するときの理由は息抜きのためや夫婦でデートをするからというもの。

日本でのベビーシッター普及率を下げている大きな要因として、日本人がもつシッター利用への偏見や勘違いが考えられます。

ここでは、そんな日本でのベビーシッター利用のイメージを見てみましょう。

 

 

その1:利用料が高い

最近では、保育業界もインターネットを通じてさまざまなサービスが広がっています。ベビーシッターひとつをとっても、いろんな企業や個人がサービスを提供しているので、お値段もピンキリ

そもそも育児や家事は無償労働が当たり前ではありません。外部委託して自身は他のことに時間を使う方が効率が良いことだって、少なくないはず。

アメリカではベビーシッターは学生アルバイトの定番。日本でも、若いころから近所や親せきの子の面倒を見る文化が根付くのが理想ですね。

 

その2:安全性の疑い

大切なわが子をあずけて大丈夫?と親なら心配するのは当たり前。

しかし、家事などをしながら子どもの面倒を見る親や、何人も同時に見ている保育園の先生より、プロのシッターがつきっきりで面倒を見る方が安全かもしれません。

多くのマッチングアプリでは詳細なプロフィールや利用者レビューが載っているので、参考のひとつになるはず。また、事前に面談して人柄を見てから依頼すると良いでしょう。

 

その3:他人にわが子を預けたくない

同じ年頃の子を持つからと友人宅に預けたときに、預けている時間中ずっと子どもが泣いていたりしたら、申し訳ない気持ちでいっぱいになります。義両親や親戚に預けたら嫌味を言われたり、お菓子を食べさせ過ぎるなどの教育方針が違ったりなど、ストレスになることも。

お金を払ってプロにお願いする方が、よっぽど気兼ねも後腐れもなく預けられるのではないでしょうか。

 

その4:子どもがかわいそう

プロの手助けを借りることで、子どもにとってもメリットが

ベビーシッターなら、家事の合間ではなく全力で子どもに向き合ってくれます。駄々をこねたとしても、他人だからこそ冷静に対処できるというもの。

このように大人の都合や感情に振り回されることがなくなるうえ、家族以外の大人と関わることで子どもは社会性も養われます。

 

その5:依頼するほどではない

アメリカでは、夫婦でデートするためにシッターを使うのは一般的。ほかにもママが美容室やネイル、習い事に行くためにベビーシッターを利用することも。

対して日本では、「大人が出掛けるためにシッターを雇うなんて」と考える人が多いのが現状です。

「将来的には〇〇の資格を取りたいな」「もう少しこの子が大きくなったら△△に行こう」は、今すぐに叶えましょう。子どもを理由にできなかったことで後悔するより、今すぐ実現する方が自身も子どもも幸せです。