前にお伝えしているように、日本でベビーシッターになるのに資格は必要ありません。
しかし、ニーズにともなって今後ますます業界が広がっていくことが予想されるため、民間資格を取得している方が、仕事を引き受ける上で有利になることは間違いないでしょう。
今回は、民間資格「ベビーシッター資格」についてご紹介します。
ベビーシッター資格とは?
「ベビーシッター資格」は、JADP(日本能力開発推進協会)によって設立された民間資格です。
これを持っていることによって、子育てに関する基礎知識や保育マインドに関する基礎知識、子ども教育に関する職業能力を証明することができます。
この資格を得るためには、協会が指定している教育機関のカリキュラムを全て受講し、試験に合格することが条件。カリキュラムを受講するのには4カ月ほどかかりますが、受講するのも試験を受けるのも在宅でできるので、仕事や家事、育児で忙しい人でも取得しやすいでしょう。通信講座の受講料は50,000円くらい。
ちなみに、試験の合格基準は正答率7割以上です。
受験要綱
受験資格:JADPが指定する認定教育機関の全カリキュラムを修了していること
試験時期:随時
会場:なし(自宅で受験)
筆記試験:自宅で回答(テキストを見ながら回答可)
実技試験:なし
受験料:5,600円(税込み)
「認定ベビーシッター」との違い
以前ご紹介した「認定ベビーシッター」との違いも気になるところでしょう。
どちらも民間資格ですが、「ベビーシッター資格」は「認定ベビーシッター」と違って、実務経験が必要ありません。そのため、未経験からベビーシッターの仕事をしたいという人にもおススメです。
また、前述したように、受験者はぞれぞれの自宅で試験を受けるので、現在地方に住んでいて都市部まで行くのが簡単ではない人でも受験しやすいといえます。
資格を取って有利に働こう!
くり返しになりますが、資格がなくてもベビーシッターになることはできます。とはいえ、民間資格であっても、持っている人は保育・幼児教育のプロだということを証明することが可能です。最近増えているベビーシッター派遣会社も、有資格者に限定して募集したり、資格の有無で時給に差をつけたりするところもあるほど。
せっかくベビーシッターをするのであれば、より良い条件で働けた方が良いはず。そのためにまずは、「ベビーシッター資格」を取得してみてはいかがでしょうか?