アメリカの保育事情~プリスクール編~

 

いま現在小さいお子さんをお持ちのママさんや私のような英語保育士、または英語保育士を目指す皆さんならきっと、アメリカの保育事情は気になるところだと思います。

そんな皆さんに向けて、アメリカの保育事情をご案内。

前回の「デイケア編」に続いて、今回は日本の幼稚園に近い「プリスクール」について見てみましょう。

 

 

通える年齢

日本では4月が年度始めですが、アメリカは9月。

そのため、プリスクールに通える年齢は9月1日時点で2歳9ヶ月以上、というのが条件になっていて、一般的には3歳くらいから通わせるおうちが多いようです。

デイケアと同じくプリスクールも、上はキンダーガーデン(小学校1年生)に入る前まで。

専業主婦のママや、近所に親戚がいて頻繁にあずかってもらえる環境にある場合は、無理に通わせないこともあるようですが、わが子に集団生活を学ばせたりママ友ができたりするメリットがあるので、短時間でも利用する家庭が少なくありません。

 

 

利用時間と料金

公立も民間もありますが、どちらも一般的な開園時間は月~金曜日の8:00~14:30くらいまで。週5日6時間通うフルタイム利用と、週2・3日や1日2~3時間といったパートタイム利用があります。追加料金を支払えば、朝晩の延長保育も利用可能です。

また、地域の公立学校の年間スケジュールに沿っているため、夏休み・冬休み・春休みという長期休みがあるのがデイケアとの大きな違い。

料金は地域にもよりますが、公立のパートタイムでも月に500~600ドル、フルタイムで700~800ドルくらいはかかるようです。民間だと倍近く。逆に、州によっては公立なら無償というところも。

 

 

給食

中には設備の都合で弁当持参が決めれられている施設もありますが、料金を支払えば、基本的にはどこのプリスクールでも給食を出してくれます。給食費は月に50~80ドルくらいはかかるようです。

預ける時間に応じて朝食・午前のおやつ・昼食・午後のおやつ、があってお弁当を持たせるか給食費を支払うか、選択できます。

 

 

保育内容

日本の幼稚園と同じくお友だちと遊んだり、音楽や工作、運動などをして1日を過ごします。集団生活におけるルールやお友だちとの接し方など、基本的なしつけや、数字やアルファベットの読み書きなどの教育を教えてくれるところも多いので、ママたちのプリスクール選びの基準になっているようです。

さらに、多くの施設で本格的な教育プログラムが充実しているのもアメリカならでは。サッカーなどのスポールクラスやスペイン語などの語学クラスがいろいろ用意されていますが、有料なのが悩みどころのようです。