国が違えば文化が違う。
私のような英語保育士、またはこれから英語保育士を目指すという人たちにとっては、英語学習をとおして文化の違いを目の当たりにする機会が少なくないでしょう。
文化の違いは何も言葉だけに限った話ではなく、子育てやしつけの常識も大きく異なります。
そこで今回は、アメリカ人家庭での一般的なしつけ方法についてご紹介。日本との違う部分も多いですが、良いところはお互いに真似するのが良いのではないでしょうか。
自立心を育てる
日本との大きな違いですが、アメリカでは自己主張をしないと生きていけません。自分の意思は自分で伝えることが重要なのです。
これは子どもも決して例外ではなく、相手が気持ちを察してくれるのを待つのではなく、自分から積極的に意思を伝えるようしつけられます。
なので、アメリカのパパやママは子どもに対して「今日はどの服を着て行く?」「おやつには何を食べる?」など質問をして、自分で考える力をつけさせるのです。
赤ちゃん言葉で話しかけない
よく、日本のパパやママは「いい子でしゅね~」「ダメでしょ~」などと、わが子に赤ちゃん言葉や幼児言葉で話しかけます。
しかし、アメリカの家庭では子どもに対しても、大人に接するときと同じような口調で話すのが一般的。
たとえば、何かいけないことをしたらキッパリと「NO!」と言い、その理由をきちんと説明します。まだよく理解できないくらいの幼い子であっても、同様です。
日本のパパママも、見習うべきポイントかもしれません。
泣くときは思い切り泣かせておく
アメリカ人は基本的に、子どもが泣くのは感情表現の一種だと考えます。そのため、わが子が泣いているときも、無理に泣き止ませようとはしません。
子どもが思い切り泣いて落ち着いたころに話をする、というのがよくある母子のパターン。
日本ではつい人目を気にして「泣き止みなさい!」と叱ったり、逆になだめたりご機嫌をとったりすることも。
もちろんアメリカ人だって、周りに人がいるときは車の中で泣かせたり、人のいないところに連れて行ったりはします。
しかし根底にあるのは、「この子には、泣くほど主張したいことがあるんだろう」という考え方なのです。
タイムアウト
日本の子育て家庭にもぜひ取り入れていただきたいのが、「タイムアウト」。一定の時間を設けることで、親も子もいったん冷静になる時間を作ることです。
子どもがわがままや言い訳をしたときに、ついカッとなって手を挙げてしまい、後悔しているというパパママは少なくないはず。
しかしそんなときにタイムアウトとして、子どもに自分の部屋やソファの上など、決められた場所にしばらくいさせることで、親も感情的にならず冷静な話し合いができるでしょう。