子育てに奮闘中のママさんや私のような英語保育士、または英語保育士を目指す皆さんならきっと、アメリカの保育事情は気になるところだと思います。
これを読んでいる方の中にはひょっとすると、旦那さんの仕事で海外駐在を予定しているご家庭もあるかもしれません。
そんな皆さんに向けて、アメリカの保育事情をご案内。
まずは、日本でいう保育園とか託児所にあたる「デイケア」について見てみましょう。
通える年齢
デイケアは生後6週間くらいの赤ちゃんから預かってもらえます。上は小学校低学年ころまで。
アメリカでは出産後の休暇は一般的に3か月ほど。会社によっては数週間で復帰を求められるところも少なくないので、早くから預かってもらえるデイケアは働くママさんたちの強い味方なのです。
また、朝早くから仕事のある家庭では、子どもを小学校に併設されたキンダーガーデン(小学校1年生)に通うのではなく、早朝から開くデイケア内のキンダーガーデンクラスに通わせるという選択肢もあります。
利用時間と料金
一般的に、月~金曜の6:00くらいから18:30くらいまで預かってくれます。そのため、小さい子にはお昼寝時間も。週5日のフルタイム、または週2~3日のパートタイムで通うかを選択します。
また、祝日以外の夏休みや冬休みといった長期休暇がないのもデイケアのメリット。
利用料は州や施設によっても違いますが、朝~夕のフルタイム利用だとざっくり1,000ドル前後が目安でしょうか。けっこうな高額になるので、アメリカでは子どもが0~1歳くらいのころは家族やベビーシッターに預けて、2歳ころになったらプリスクールを利用する家庭が多いようです。
日本でもベビーシッター利用も増えてはいるものの、やはりこのあたりはアメリカと日本では違いを感じますね。
給食
ほとんどのデイケアでは給食を毎日用意してくれます。給食費が含まれていることも、月謝が高額になっている理由のひとつでもあるのです。
もちろん中には給食費を別にして、お弁当を持参するか給食を利用するかを選べる施設も。ただし、その場合は給食費が高額なケースが多いので、やはり利用者にとっては迷うところでしょう。
保育内容
年齢ごとに部屋が分かれていて、それぞれの歳に合った遊びや活動をします。工作をしたり歌を歌ったり、絵本の読み聞かせやリトミックの時間など、日本の保育園と大きな違いはないでしょう。
ただし、これも値段によって違いが。
就学に備えて文字の書き方や数の数え方、グループディスカッションなど、高額な施設の方が活動内容も充実している傾向にあるようです。