子どもを伸ばす上手な「叱り方」とは?

 

わが子のしつけの中でも特に、「叱り方」について悩むパパやママは少なくありません。
何度言っても聞かなかったり、イライラ感情的になってしまうこともあるでしょう。

しかし、大人の言い方やその時の態度によっても、子どもへの伝わり方は違ってきます。
前回お伝えした「褒め方」に続いて、今回は上手な「叱り方」についてご案内しましょう。

子育て中のパパパやママはもちろん、ベビーシッターや保育士さんといった、不特定の子どもと関わる皆さんの参考になればうれしいです。

 

 

「叱る」と「怒る」は違います

子育てをしていると、ついイライラして怒りっぽくなるものです。
しかし、「怒る」ことと「叱る」ことは違います。

「叱る」とは、相手を思って間違いを正すよう指導すること。一方で「怒る」のは、感情をあらわにしていら立ちをぶつける、言ってみれば自分本位な行為です。

「何度言ってもわからない」という状況は、ひょっとして叱っているのではなく怒っているからかも。最初は叱っていたはずが、いつのまにか感情的になって怒りをぶつけていなかったでしょうか?

子どもを叱るときは、怒ってないか冷静に判断することが大切です。これだけでも子どもへの伝わり方が変わる可能性が高くなります。

 

 

子どもに伝わる「叱り方」とは?

叱るときの具体的なポイントをお伝えしましょう。

 

気持ちを肯定してあげる

叱るときに本人の気持ちをいったん肯定してあげることで、子どもは大人の言うことを聞き入れやすくなります。

「取られたのがイヤだったんだね。でも叩いたらダメだよ。」とか「触ってみたかったんだね。だけどケガするから危ないよ。」など、まずは肯定してからそれがダメだと伝えましょう。

 

子どもの目を見る

叱るときは子どもの目をしっかりと見てください。

家事をしながらとかスマホをいじりながらとか、目を見ていない状態では子どもは叱られた実感が持てず、ただ親の機嫌が悪いだけだと思ってしまいます。

また、上から叱られると子どもが威圧感を感じるため、しゃがんだりして目線を低くして子どもと同じ高さにするのもポイント。

 

理由を説明する

なぜ叱られるのか、子どもにもわかるよう理由を伝えましょう。

子どもは叱られるとそのことに驚いて、理由を考えるまでに至らないことが多くあります。また、理由を言わずに叱ることで反抗的になり、聞く耳を持たないケースも。

面倒に感じるかもしれませんが、理由を聞いて納得する方が、結果的に早く改善が見込めます。

 

改善できたら褒める

子どもが間違いを正したら褒めてあげましょう。

叱られたことに傷ついて、自信を喪失しかねません。叱りっぱなしではなく、改善できたら褒めることを徹底してください。愛情を実感して、自己肯定感が高まります。