ベビーシッターという仕事は、保育園や幼稚園とはまた少し違った保育技術を求められます。
アメリカなどでは以前から学生のアルバイトとしてもポピュラーな職種ですが、日本でも保育ニーズの多様化にともなって、今後ますます需要が増えていくでしょう。
民間資格を取得している方が、仕事を引き受ける上で有利になることは間違いありません。
今回は、民間資格「ベビーシッター技能認定」についてご紹介します。
ベビーシッター技能認定とは?
「ベビーシッター技能認定」は、一般財団法人「日本医療教育財団」が実施する検定制度。
1974年に設立されたこの財団は、医療や介護、福祉に関わる複数の資格試験を実施していて、ベビーシッター技能認定は2016年に作られました。
この制度により、財団がベビーシッターに必要な知識や技能のレベルを評価・認定。職業能力の向上と、子育て支援をめぐる社会的環境の向上に貢献することが目的だとうたっています。
所定の教育訓練ガイドラインに沿ったカリキュラムで技能を習得し、教育機関の実施する修了試験に合格すると、晴れて技能が認定されるという流れです。
受験要綱
受験資格:日本医療教育財団が指定する認定教育機関のカリキュラムを修了していること
試験時期:随時
会場:全国各地
筆記試験:60分(テキスト持込み可)
実技試験:なし
受験料:3,000円(税込み)
「ベビーシッター技能認定」おすすめポイント
18歳以上という年齢制限はあるものの、実務経験が要らないので転職組みにぴったり。実技試験もありません。
これからシッターの仕事に就きたいという人は、まずは、財団が定めた通信または通学のベビーシッター養成講座を受けてみてはいかがでしょうか。
なお、試験に合格するには9割以上の正答率が求められます。とはいえテキスト持ち込みができるので、勉強したことを落ち着いて思い出せれば、決して難しいものではないでしょう。
試験を受けるために会場に足を運ぶ必要はありますが、実施会場が多いので、大都市圏以外に住んでいる人にとっても比較的受験しやすいといえます。
資格はあった方がいい
過去のページでもお伝えしてきたように、日本ではベビーシッターになるために資格は必要ありません。ベビーシッター技能認定をはじめとする民間資格を持っていても、保育に関する知識やスキルがあることや、幼児教育に対して情熱があることが証明できる程度のもの。
ただ、そうはいってもベビーシッターは信頼が大切な仕事です。
派遣会社や組織に属する場合でも、フリーランスで働く場合でも、資格があることで保護者からの信頼が高まり、依頼されやすくなるでしょう。