世界各国のオペア制度について

皆さんこんにちは、プリスクール保育士のつぶやきブログです。
いきなりですが、オペア制度を導入している国は年々増加しており、
オペア留学を専門に扱うエージェントもあるほどですが、国によってやはり特色があります。
中でもアメリカはオペア制度導入国の中でも人気の国であり、
そこにはアメリカの社会的背景と密接な関わりがあると言えるでしょう。
今回は、日本の保育とアメリカの保育の違いや特色から見るオペア制度をご紹介します。

 

はじめに

まずはじめに、アメリカで保育制度が充実しているのはアメリカの
今の社会背景から見る現状が影響しているからなんです。
2歳までは保育園に近いデイケアと呼ばれるところに預けるか、
自宅でお赤ちゃんをお世話してくれるナニーさんという人を雇う人が多いと聞きます。
ナニーさんはオペア制度の住み込みである点と外国人であるという点は違いますが、
おうちで赤ちゃんをお世話してくれるという部分は同じです。
アメリカの産休がどれくらいの期間なのか皆さん知っていますか?
実は12週間しかないんです。
日本では考えられない短さですよね。
でも実際アメリカでは、赤ちゃんが3ヶ月になるい頃には
仕事に復帰しているというお母さんが多いのです。
また、アメリカは公立の保育園はありません。
ですので保育料は高いですが預けて働きに出られる家庭が多いのは、
女性の正社員雇用が充実していて、年収も日本に比べて高いからこそできているんです。

現代の女性

一方で日本の保育を考えたとき、ほとんどの人は『保育園に通わせる』、
『幼稚園に通わせる』、『ベビーシッターを雇う』このどれかが思い浮かびますよね。
実際には日本のベビーシッター制度はそれこそアメリカなど
積極的に取り入れている国と比較するとまだまだマイナーです。
しかし、現代社会では平成4年から14年の10年間で、
子供ができても働き続けたいと思う女性は8%も増加しているのです。
令和になった今の社会の現状を考えると、その数字はもっと増えていると思いませんか?
そこで今後日本でオペア制度が浸透したらどんな良いことがあるのかからお伝えします。

①海外の文化や言語を学ぶことができる

これはオペア制度最大のメリットとも言えますが、
やはり海外の文化や言語を幼い時から、
日常的に触れる機会を子どもに作ってあげることが
出来るのは大きな魅力ではないでしょうか。
日常的に違う文化や言語に触れることで吸収能力の高い子供は
受け入れる姿勢を自然と身につけていきますし、
広い視野で物事を捉えられるようになります。言語も日本語を教えてあげたり、
逆に教えてもらう中でその言語の理解が高まればコミュニケーションの幅が広がり、
日本語だけで生活するよりも言葉を通じてつながる世界が広がります。

②ベビーシッターや一部の保育園、幼稚園よりもコストを抑えられる

日本でベビーシッターを雇った場合に一般的にかかる費用を
オペア制度の規則に当てはめて換算すると一週間で約5万円と言われています。
しかし、オペア制度であれば1週間約2万円で済み、
子どもの人数によって別途費用が発生する心配も基本的にはありません。
それに住み込みになるので、簡単な家事も頼むことができるんです。
共働き家庭が増えている今だからこそ、素手も魅力的ですよね。

③女性が働きやすくなる

先ほどもお話ししたように、こkどもができても
働き続けたいという女性は年々増加しています。
その中で、住み込みで子どもを見てくれて、
簡単な家事までしてもらうことができ、
コストも抑えられるというメリットは大きいと思います。
女性も外に出て働き子どもも養っていかなければいけない現代で、
安心して社会に出て働き、且つ、
コストを抑えられるとなれば家計にも良い事ですよね。

終わりに

このようにオペア制度には良いことが沢山あるのです。
ここからは冒頭でお伝えした、オペア制度導入国の中でも人気の国、
アメリカのオペア制度がについて掘り下げていきます。
アメリカは政府公認のオペア制度があり、基本的には
1年間の滞在で週45時間以内のチャイルドケアが決まりになっています。
エージェントに関係なく、週$195.75(約21,500円)の報酬がもらえるので、
お小遣い稼ぎもできますし、オペア終了後は、
最長30日間もアメリカに滞在し続けることができます。
物価が高くワーキングホリデービザがないアメリカで、
オペア留学が人気の理由は滞在費や食事、報酬が支給されるためです。
ワーキングホリデービザがアメリカにはないことを知っている人は意外と少ないですが、
アメリカでは生活するだけでも物価が高いことで日本より何かと費用がかかります。
その手助けになるのは嬉しいですし、30日間オペア終了後に滞在できるとなれば、
アメリカの保育についてより長く現地で学んだり、文化を学んだり、
様々な経験を積むこともできますよね。

アメリカ以外にもオペア制度導入国は沢山ありますし、
必ずしも全ての人にアメリカをお勧めするわけではなくて、
日本の保育との比較に一つとして参考にしていただけたらと思います。